特別功労賞 長年にわたり音楽活動を展開し、音楽界に大きな貢献をした故人に贈る。
 この賞は4名の方に贈られました。

飯田 三郎

 

 『啼くな小鳩よ』『かりそめの恋』『ここに幸あり』など、豊かな曲調の流行歌を数多く作曲し、一方池内友次郎に作曲理論、山田一雄に指揮法を師事されてクラシック音楽に造詣を深められ、交響詩交響組曲等を発表。映画音楽にも積極的に取り組まれ、第一線で活躍された功績は日本の音楽史上忘れることのできない存在である。2003年4月の逝去を惜しむとともに数々の功績を称え、ここに第45回日本レコード大賞特別功労賞が贈られた。


笈田 敏夫

 

 戦前から学生ハワイアン・バンドで活動。学徒出陣から復員するとともに同窓の親友大橋節夫とともにハニー・アイランダースを結成。プロ歌手としてデビューした氏は2003年9月に逝去されるまでの50年間常に第一線のジャズ・シンガーとして変わらぬ活躍をされた。昭和37年独立後も数少ない男声ジャズ・シンガーの孤塁を守り続けられた。ジャズ・ソングを歌うために生まれたかのようなスイング感と、洒落た雰囲気から生み出された歌唱によってジャズのスタンダード・ナンバーを日本の大衆音楽に取り込んだその功績は多大なものがあり、ここに第45回日本レコード大賞特別功労賞が贈られた。


ジョージ川口

 

 昭和22年、旧満州から引き揚げた直後からジャズ・ドラマーとして活躍を開始。スピードとパワーに溢れる豪快なドラミングによってたちまち人気・実力ともにナンバー・ワンの地位を確立。昭和27年「ビッグ・フォア」を結成。日本最強のコンボとして折からのジャズ・コンサート・ブームをリード。独立後も2003年11月に急逝されるまでドラミングの素晴らしさ、親しみ深い風貌に象徴される人間的魅力によってジャズ界のリーダーとして大きな存在であった。半世紀を越えるその活動は、ジャズを日本の大衆音楽として確立させることに多大の貢献をされた。ここに第45回日本レコー ド大賞特別功労賞が贈られその功績を讃えた。


福田 一郎

 

 文筆をもってジャズ、ロック、アメリカン・ポップスの批評・紹介にその全力を傾注、半世紀に及ぶ懸命な啓蒙活動によって、日本の大衆音楽の中に洋楽の基盤を定着させることに大きな功績を残された。さらに海外のミュージック・ビジネスの現状についての紹介・解説にも力を注ぎ、レコード産業界の発展に多大な役割を果たしたことも特筆すべき業績である。また日本レコード大賞においては審査員・審査委員長・顧間として賞の発展に貢献された。2003年9月の逝去を惜しむとともに、その功績を称え、ここに第45回日本レコード大賞特別功労賞が贈られた。