公益社団法人 日本作曲家協会(Jacompa)

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会報No.221

令和7年度 定期総会を開催!

 公益社団法人日本作曲家協会は、令和7年度定期総会を6月16日(月)午後1時30分から、代々木上原の「けやきホール」で開催しました。上程議案をいずれも原案通り承認可決しました。

 この日はまず、田尾事務局長がこの1年間の物故会員12名の名を読み上げ、出席者全員で黙祷を捧げました。

 続いて、田尾事務局長から総会の成立条件である出席状況(会員総数423名、本日出席者79名、委任状並びに書面議決権提出者243名、計322名)の説明があり「定款第17条」の規定による「総正会員数の過半数(※213名)を超える正会員」の出席が確認され、総会が成立した旨、宣せられました。

 そして「定款第15条」に基づき徳久会長が議長席につき、水森理事長、藤田監事、久保田監事、当協会の法律顧問・会計顧問もそれぞれ所定の席につき、徳久会長の挨拶で総会は始まりました。

 次いで「定款第18条」による議事録署名人に、岡副会長と望月理事の2氏を選任しました。

 その後、議長の開会宣言の後、水森理事長が第1号議案「令和6年度事業報告」を行い、田尾事務局長が「令和6年度収支決算報告」を行いました。そして藤田監事より監査報告があり、場内満場の拍手をもって本議案は可決・承認されました。

 引き続き、第2号議案「令和7年度事業計画案」では、水森理事長より今年度の「第67回日本レコード大賞」「日本作曲家協会音楽祭・2025」「ソングコンテストグランプリ・2025」「オリソンマーケット」「研修旅行会」等の事業計画について説明が行われました。また田尾事務局長より「令和7年度収支予算案」が説明されました。その上で、第2号議案の採決が行われ、満場の拍手によって原案通り可決・承認されました。

 そして、第3号議案「令和7年度役員選任の件」については、総会前に会員に配送された「令和6年度事業報告書」の中で事前報告された「令和7年度役員推薦候補」(3月25日、第1回役員候補者選定委員会による候補者選定結果)」14名の理事、2名の監事、1名の監事補、計17名のリストが読み上げられ候補者の就任が承認されました。

 その後、「定款第20条第2項」の規定により、総会で承認された理事による会長・理事長・常務理事等執行役員選任のために別室で臨時理事会を開催し協議が行われ、会長に徳久広司理事が決定した旨の報告がありました。また、加えて理事会推薦の理事として、辻宏樹、蔦将包、蘭一二三の3氏が報告され、いずれも満場一致で承認されました。

徳久会長 開会宣言

 その後、新たに役員就任される新理事の池毅、蔦将包、藤田たかし、宮杉早苗江、新監事の向井浩二の5氏が挨拶を行い、その任務への強い意志が示されました。

 また、今回をもって理事を定年勇退される佐田みさき、聖川湧、四方章人の3氏の挨拶があり、その後に徳久会長より感謝の花束が贈呈されました。

終盤は、入会後50年以上となる4名の永年会員、そして2名の功労賞を表彰することを発表しました。また9名の新入会者のうち総会に出席された7名の新入会員に登壇いただき、名前を読み上げ紹介し、それぞれ記念撮影を行いました。

 以上をもって、議案の審議・報告事項もすべて終了し、閉会となりました。

総会次第
会員席風景

定年退任理事の皆さん   (左より)聖川 湧、佐田みさき、四方章人の前理事
新任役員の皆さん   (左より)向井浩二監事、蔦 将包理事、宮杉早苗江理事、藤田たかし理事、池 毅理事

新入会員の皆さん   (左より)水森理事長、真鍋美和子、森 蒼葉、高浜富士夫、汐川ほたて、西山むつみ、堀井守也、丸山貴幸、岡副会長、徳久会長

功労賞を受賞して

太田敏雄

 この度、伝統ある協会より功労賞を拝受賜り終生の栄誉であると感謝申し上げます。

 私は幼少の頃、母に買ってもらったアコーディオンに興味を持ちレッスンを受けるようになりました。

 20代の始め、父親の経営会社に勤め傍ら渡辺宙明先生に理論を師事、同時に演奏活動が始まり、三重、北陸、静岡、各地での公開録音(ラジオ)、中部日本放送(CBC)TV人気子供番組"どんぐり音楽会"のレギュラー伴奏者として長年務めました。又、後進の指導を目的に、中部アコーディオンクラブ創設しました。現在は、昭和歌謡曲のアコーディオン編曲と地域の演奏ボランティア活動にも力をいれております。

 今後は伝統ある協会と日本歌謡曲の更なる発展の一助に尽力を傾注してまいりたいと思っております。

大船わたる

 この度は日本作曲家協会より大変名誉ある功労賞を頂き感謝の念に堪えません。昭和40年サンテ10人抜きのど自慢に出場したことがきっかけでチャーリー石黒氏にスカウトされ岩手県から上京、渡辺プロに所属しました。作曲家の猪俣公章先生に師事し、昭和45年、先生作曲「板前さんよ」で15万枚を売り上げ、ヒット賞を受賞しました。昭和63年以降は音楽評論家小西良太郎氏の勧めもあり作曲家として活動を始め、主な作品「最終ひかり」八代亜紀/「北海おとこ船」香田晋など多数あります。

 現在は愛弟子の美月優の「酔いどれかもめ」/「土俵魂」がヒットするように奮闘しております。長年歩んできた演歌界で心に残る作品作りに頑張って参ります。改めて協会の皆様に心より御礼申し上げます。

(左より)大船わたる、太田敏雄

永年会員表彰を受賞して

辻 宏樹

 素晴らしい賞を頂き、心より御礼申し上げます。

 日本作曲家協会は私にとって、あこがれであり唯一無二の存在でした。24歳の時、古賀賞に作品を応募しました。運にも恵まれ受賞し当時のアイドル、リンリン・ランラン「二人の天使」A面となり発売され、その時を機に入会しました。

 若さゆえの怖いもの知らずなのか、松竹映画「真夏の恋~パーマネントブルー~」主演・秋吉久美子、太川陽介の映画音楽を引き受け、へとへとになりながらも納品しました。あらためて自身を鍛え直す決断をし、米国バークリー音楽大学に留学しました。帰国後尚美音楽大学作曲学科長の職を得、十数年間の勤務しました。現在は職を辞し、制作活動に励む毎日でした。思えば協会の一員であることが、人生の誇りとモチベーションです。

(左より)松本純子、辻 宏樹

永年会員表彰者の皆さん

在会50年以上入会年次順 敬称略

  • 松本純子
  • 国吉 博
  • 飯渕裕一
  • 辻 宏樹
初めて総会に参加して
「新たな気持ちで」 西山むつみ、堀井守也

 昨年7月に協会に二人して入会をさせていただき早いもので1年近くが経ちました。今年初めて総会に出席し、新会員の紹介で壇上に登った時には改めて嬉しさが湧き、また緊張感に包まれたことを覚えています。

 総会後の懇親会では音楽界を第一線で支えておられる先生方とお話をさせていただきました。皆様それぞれ私共に温かく接してくださり、また大変勉強になるお話も頂戴いたし感激しております。

 これからは二人が手掛けたオリジナル楽曲を広めるべくユニットでの演奏を主体にしながら協会の先生方から学びつつ、精一杯活動を行ってまいりたいと思います。会員諸先輩の皆様、今後ともよろしくお願いいたします。

「新たな意欲が芽生えました!」 高浜富士夫

 新入会員として初めて総会に出席させて頂きました。念願だった会員への目標を達成できた喜びと「さあ、頑張るぞ!」の思いで緊張感をもって会場入りしました。総会終了後の懇親会では真っ先に新入会員として自己紹介が出来たことに感謝しております。数名の先生方にご挨拶させて頂くうちに徐々に会員としての実感が湧いてきて、「自分は今、日本音楽文化の発信基地にいる。プロとしての責任を持たねば」と新たな意欲が芽生えました。そして今後、作曲に専念し、協会の発展はもとより、国内の各分野の音楽のさらなる発展と普及に貢献していきたいと思います。どうぞよろしくお願い申し上げます。

「おそらく最年少!? がんばります!」 汐川ほたて

 入会面接の際、年に一度総会があるとお聞きしてからずっと楽しみにしてきました。その総会で皆さんにご挨拶したり先生方とお話ししたり、貴重な経験をさせていただきありがとうございました。おそらく最年少であるとご紹介いただき驚きましたが、同時に最年少としての自分の役割を見つけたいと思いました。私は昭和の歌謡曲も演歌も大好きなので、その魅力をもっと広い世代に伝えたいですし、誰でも知る名曲をリスペクトしながらも今の時代のいわゆる"バズる"要素をかけ合わせたような音楽を作っていきたいです。いつか先生方に肩を並べられる日を夢見て励みます。これからよろしくお願いいたします!

懇親会風景

 総会後、けやきホール内の「リブレ」にて懇親会が催されました。大谷明裕常務理事の司会進行のもと開かれた懇親会は、徳久会長からのスピーチのあと、岡副会長の乾杯の発声と共にスタートしました。各席・各テーブルで音楽談義や情報交換などに花が咲き、各会員が旧交を温め合いました。また、この日の総会に出席した7名の新入会員の各氏が挨拶を行い、それぞれの音楽への熱い想いを力強く語り、会員同士の絆がより一段と深まる集いの場となりました。

かんぱ〜い
軽食を囲んで

「日本作曲家協会音楽祭・2025」 開催要項

各賞受賞・出演歌手決定!

令和7年10月6日(月)北区北とぴあ・さくらホールにおいて開催される「日本作曲家協会音楽祭・2025」の受賞・出演歌手が、音楽祭委員会が委嘱した外部選考委員の協議により下記のとおり決定しました。

日本作曲家協会音楽祭アワード~この人この歌~

伊東ゆかり

松崎しげる

日本作曲家協会音楽祭・3賞
  • ベストカラオケ賞
    川野夏美 「北の恋情歌」(日本クラウン)
  • ベストパフォーマンス賞
    新浜レオン(海峡レコード)
  • ロングヒット賞
    平松愛理 「部屋とYシャツと私」(ポニーキャニオン)

日本作曲家協会音楽祭・奨励賞(50音順)

青山 新(テイチクエンタテインメント)

徳永ゆうき(ユニバーサルミュージック)

風輪(徳間ジャパンコミュニケーションズ)

LAST FIRST(日本コロムビア)

ソングコンテストグランプリ表彰・発表

松原のぶえ(徳間ジャパンコミュニケーションズ)

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221

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